消費期限切れの牛乳などを使った洋菓子を製造・出荷していた不二家の桜井康文社長は2日の記者会見で、桜井社長を含む計6人の取締役の報酬を削減する社内処分を行ったことを明らかにした。
引責辞任した藤井林太郎前社長を除く6人の取締役が対象となる。報酬削減は1月から3か月間で、品質保証と生産部門を担当していた2人を50%削減、菓子担当を30%、桜井社長と創業家一族の2人をそれぞれ10%削減とした。
ただ、不二家の経営責任を巡っては、藤井前社長の辞任や今回の報酬カットでは不十分で、抜本的な経営陣の刷新などが不可欠との指摘も出ている。