福岡市は2日、ロイヤル九州が運営する福岡市内のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の3店舗で、食パンの消費期限を1日長く書き換えてハムサンドなどに使用していたと発表した。同市は食品衛生法に違反するとして、同社に対し消費期限切れの食材を使い始めた時期や提供数を報告するよう指示した。
ロイヤル九州では、食パンは製造日の翌日を消費期限と定めて記載していたが、7、8年ほど前までは製造日を食パンに記載し、その翌日まで店舗で使用できるという方式だった。
このため3店の店長らは福岡市の調査に「食パンに書かれた日付から1日延ばしてもいいと勘違いしていた」と説明している。
3店はロイヤルホスト馬出店と和白店、塩原店。消費期限が切れた食パンを利用し、ハムサンドのほかトースト、クラブハウスサンド、えびフライサンド、かつサンドを提供していた。健康被害の報告はないという。
福岡市は3店に対し、消費期限を書き換えた食パンの使用を禁止するよう指示した。
1月30日に市内のヤフードーム内のロイヤル九州が運営する店舗などで賞味期限切れ食材が使用されていたことが判明。福岡市は関連の53施設に緊急立ち入り調査をしていた。
ロイヤル九州は「お客さまに迷惑をおかけし申し訳ない。今後は社内の管理体制を徹底したい」と陳謝している。
ZAKZAK 2007/02/02