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2007年02月01日(木) 00時00分

浜松・毒ガス入りのドラム缶埋設か 環境省が探査 中日新聞

 浜松市の浜名湖周辺で環境省が実施していた旧日本軍の毒ガス弾などの調査で、毒ガス入りのドラム缶埋設の目撃情報があった同市呉松町の松林で、ドラム缶らしき反応がレーダー探査などにより検出されていたことが分かった。同省が三十一日、浜松市内で開いた調査の検討会後の会見で発表した。環境への悪影響は確認されていないといい、市や県などと現地連絡協議会を設置し、早ければ二〇〇六年度内に掘削調査をして確認する。

 浜名湖の庄内半島周辺では、▽複数の人が毒ガス入りのドラム缶を埋めていた▽小型のドラム缶が一部露出した状態で二列三個ずつ並んで埋められていた−などの終戦後の目撃証言がある。

 同省が〇五年度にレーダー探査と磁気探査をしたところ、同市呉松町内の松林でドラム缶とみられる反応を確認。現場周辺を立ち入り禁止にした。これまでの大気調査と土壌調査では、環境への影響は見られなかったとしている。

 掘削して毒ガス入りドラム缶と確認されれば、〇七年度中に処理される見通し。皮膚に付くと数時間後に痛みやただれが出るマスタードや、激しい痛みを生じるルイサイトが入っている可能性があるという。

 ほかに毒ガス入りドラム缶について証言があった浜松市の三ケ日、細江両地点では、レーダー探査と磁気探査で、証言と一致する結果はなく、環境への影響も見られなかったという。

 茨城県神栖市で井戸水からヒ素が検出されたことを受け、同省が〇三年から全国調査を開始。これまで浜名湖周辺など十カ所について環境調査を実施し、日常生活上の安全を確認したとしている。


http://www.chunichi.co.jp/00/siz/20070201/lcl_____siz_____001.shtml