ソフトバンクの子会社でヤフーBBなどのインターネット事業を手掛ける「BBテクノロジー」(東京都港区)の元社員らが在職中、社内に保管していた現金1000万円を着服したとして、警視庁捜査2課は1日、元同社危機管理室長、高広明彦(44)(堺市中区東山)と、同社社員、川勝幸司(36)(埼玉県坂戸市伊豆の山町)の両容疑者を業務上横領容疑で逮捕した。
2人は元警察官で、同社のトラブル処理などを担当していた。ほかにも、2人が管理していた約1億1000万円がなくなっていることから、同課は余罪を調べる。
調べなどによると、2人は2004年9月中旬、危機管理室のキャビネット内に保管していた現金1000万円を着服した疑い。同社では当時、営業担当社員が約1億2000万円を着服した問題を抱え、2人はその弁済金を回収し、管理していた。着服したのは、弁済金の一部で、ともにギャンブルに使ったとみられる。
一方、同社によると、残る約1億1000万円も、行方が分からなくなっているという。高広容疑者は大阪府警で約11年間、川勝容疑者は警視庁で約9年間、それぞれ警察官として勤務した経験があり、顧客からの苦情の対応や同社役員の身辺警護なども担当していた。
同社の内部調査で犯行が発覚。同社は04年11月、高広容疑者を懲戒免職にするとともに、05年4月に2人を刑事告訴していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070201i214.htm?from=main2