おもちゃ販売大手「日本トイザらス」(川崎市)が販売した塩化ビニール製のおもちゃから、食品衛生法で使用が禁じられている「フタル酸ビス」が検出されたことが、1日わかった。
フタル酸ビスは環境ホルモンの一種とされ、なめたりすると、将来的に生殖機能などに影響が出る可能性もあり、同社は川崎市の指示で回収を決めた。
問題のおもちゃは「JUST LIKE HOME
フルーツセット」。中国から2万520個を輸入し、1月30日までに全国で1万6768個を販売した。
フタル酸ビスはプラスチックなどを柔らかくするために使われるが、おもちゃへの使用は2003年8月から禁止された。大阪府堺市が、抜き取り検査でフタル酸ビスを検出、川崎市に連絡していた。
同社は「再発防止のため品質管理を厳しくする」としている。問い合わせは、オンラインショッピング問い合わせセンター(0570・055・101)へ。