判決によると、男性は昨年1月、従業員から電話で説明を受け、パチスロで確実に勝てる攻略情報があると信じた。会員登録をして情報を試したが勝てず、次々に別の従業員から「会員のグレードを上げれば、簡単で確実に当たる攻略情報を教える」と勧誘され、VIPからシルバー、プラチナなどへと登録を更新。消費者金融からも借金し、計4回の登録で情報料を含め計約490万円を支払ったが、やはり勝てなかった。
安田裁判官は、同社について「攻略情報に従えば確実に利益を上げることができるとの断定的判断を提供し、男性はそれを真実と誤認した」と認定。消費者契約法に基づき契約を取り消し、同社の不当利得返還義務を認めた。さらに「攻略情報が虚偽と知っていたと推認できる」「組織的に欺瞞(ぎまん)的商法を行う場合の典型的手口」と指摘。同社の不法行為も認定した。
http://www.asahi.com/national/update/0130/NGY200701300001.html