厚生労働省が示す洋生菓子の衛生規範では「大腸菌群は陰性」と定められている。検査で規格に合わないことがわかれば、販売しないよう指導しているという。
大腸菌群には、食中毒を引き起こすものと、そうでないものがある。通常はまず、培養検査で陽性か陰性かを判断し、その後必要に応じて菌の種類を特定するが、同社では菌種の特定検査はしていなかったという。
このほか、検査室が無菌状態に保たれていなかったり、培養する検体数が国の指針より少なかったりしたことも明らかにした。
小倉雅行・執行役員品質保証本部長は「様々な検査態勢の不備があり、検査結果が妥当だったかどうかは疑問。大腸菌群が含まれた製品が何件出荷されたか調べている」とした。
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY200701300374.html