宮崎県新富町で起きた鳥インフルエンザの疑い例を発表する同県の長友育生農政水産部長(右)ら=30日午後6時30分、県庁で
鳥インフルエンザ地図
県によると、この養鶏場は、卵を出荷する「採卵鶏」約9万3000羽を1棟の鶏舎で飼っている。普段から1日20〜30羽程度が死ぬが、30日朝は鶏舎の一部に偏って死んでおり、従業員が県に届けた。トサカには鳥インフルエンザ特有のチアノーゼが薄く出ていた。
この養鶏場は航空自衛隊新田原基地に隣接し、周辺は農村地帯。半径10キロ圏内には新富町と宮崎市、高鍋町、木城町、西都市の2市3町が含まれ、一帯は県内有数の養鶏どころとされる。
ともにH5N1型の感染が確認され、距離が約60キロある清武町と日向市東郷町の中間付近に当たる。県は、えさや出入りの業者が違うことから、両地域から感染した可能性は低いとみている。
ウイルスの分離は早ければ2月1日朝に終わり、動物衛生研究所(茨城県つくば市)の鑑定で、感染しているかどうかが同日夕にもはっきりする。
この鶏舎は金網やカーテン、防鳥ネットで野鳥の侵入を防ぐ仕組みだったが、昨年11月ごろの県の立ち入り検査で、防鳥ネットの一部が破損していたため指導を受けたという。
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY200701300341.html