レーザービームプリンターの開発で画期的発明をしたのに適正な対価を受け取っていないとして、キヤノン元社員の箕浦一雄さん(61)が同社を相手に10億円の発明対価の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁(設楽隆一裁判長)は30日、同社に約3300万円の支払いを命じた。同社は「控訴する方向で検討する」としている。
同プリンターは従来、「静止ゴースト像」と呼ばれるレーザービームの反射で画像に線が出る欠陥があったが、箕浦さんはビームの角度をコントロールし、これを防ぐ技術を発明。キヤノンは昭和56年に特許出願した。
ZAKZAK 2007/01/30