関西テレビ制作の情報番組「発掘!あるある大事典2」で実験結果が捏造(ねつぞう)された「納豆のダイエット効果」の回で、番組制作を受注した「日本テレワーク」が内容をチェックする機会は、関西テレビより多い10回もあったのに、孫請け会社の「アジト」に制作を丸投げし、まったく見抜けなかったことが、30日分かった。
日本テレワークは、同社制作のテレビ東京系情報番組「教えて!ウルトラ実験隊」でのデータ捏造が2005年に発覚した後、関西テレビの要請を受けてコンプライアンス(法令順守)担当を置いたが、形だけの状態で、教訓は生かされなかった。
関西テレビによると、制作にかかわった日本テレワークの社員は、プロデューサー4人とコンプライアンス担当1人。しかし、企画の変更などが続いても、アジトに制作を任せきりにしており、コンプライアンス担当の社員が立ち会ったのは昨年12月17日のスタジオ収録だけだった。
日本テレワークは「VTRチェックや関係者の事情聴取を行い、事実関係を調べていく」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070130i405.htm