関係者によると、不二家は30日までに、みずほコーポレート銀行(みずほCB)を通じて山崎製パンに支援の可能性を打診。みずほCBは山崎製パンの主力銀行で、不二家とも取引がある。
不二家の問題発覚直後に品質管理面の協力を申し出ていた山崎製パンは今後、積極的に協力を考える。また同社首脳は資本面の協力要請への対応に関しても検討する姿勢を見せている。
ただ、候補は山崎製パンだけではない。不二家の主力取引銀行のりそな銀行は複数の候補企業を選定し、不二家と相談のうえ、企業側に支援の可能性を打診する方針だ。
不二家株の約4%を保有する第2位株主で、いち早く支援に名乗りを上げた森永製菓の首脳は30日夜も「うちは焦ってはいない」と余裕を見せた。ただ、山崎製パンが有力候補に浮上していることも認識しており、競合した場合には、不二家の事業のうち菓子事業を森永が、洋菓子事業を山崎製パンがそれぞれ支援することなども検討している模様だ。