指定暴力団山口組後藤組系の幹部らによる絵画投資詐欺事件で、東京地検は30日、東京都新宿区の絵画販売会社「アートクラシックス」の実質経営者で、後藤組系幹部の佐藤幸雄容疑者(50)ら4人を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪で東京地裁に起訴した。
共犯として逮捕された無職男性ら3人は処分保留で保釈された。
起訴状などによると、佐藤容疑者らは2005年6月、埼玉県桶川市内の美容師の女性ら4人に、「ホテルや喫茶店に絵画を貸し出せば、レンタル収入で利益を得られる」と架空のもうけ話を持ち掛け、絵画の購入名目で信販会社とローン契約を結ばせて、計550万円をだまし取った。