問題の番組は、同年十月二十五日にフジテレビで放送された「発掘!あるある大事典」。九六年十月から、二〇〇四年四月に「発掘!あるある大事典〓」としてリニューアルするまで、日曜夜の同じ枠で放送されていた。
番組に協力した千葉科学大危機管理学部の長村洋一教授(臨床検査学、健康食品学)によると、制作スタッフから「徹底検証・快眠のためのマル秘テク」と題した回の取材を受けたのは、放送の三週間ほど前。レタスの催眠効果を確かめるためとして、長村教授の実験室でマウスにレタスで作ったジュースを与え、眠るかどうか観察した。
マウスは眠らず、実験は成功しなかったが、番組では「眠ってしまった!」との字幕スーパーをつけて、かごの隅でおとなしくしている映像を流したほか、実験にかかわっていない別の大学教授のコメントをつけて催眠効果が確かめられたかのような放送をしたという。
長村教授は「当初は、自分が専門としているトリプトファン(アミノ酸の一種)の代謝と睡眠との関係について聞きたいという趣旨だったが、話をするうちレタスを使ったマウス実験を依頼された。レタスで眠れるとは知らず、面白そうだと協力した。成功せず(放送は)どうするんだろうと思っていたが、番組を見て、なんとバカなことをとあきれた」と話している。
関西テレビ広報部は「現段階では答えられない。調査委員会を立ち上げて、『納豆』の回だけでなく過去にさかのぼって調査する」とコメントしている。
※〓はローマ数字の2
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070129/mng_____sya_____008.shtml