徳島市で昨年11月、高さ約70メートルのがけから救出された雌犬、通称「がけっぷち犬」の飼い主を決める譲渡会が28日、保護していた徳島県動物愛護管理センター(神山町)であり、抽選で同県つるぎ町半田の主婦の女性(67)が飼い主に決まった。
女性は孫と相談して「リンリン」と命名。「騒動で有名になってしまったが、普通の犬として私なりの愛情を注いで育てていく」と話した。
リンリンは女性に渡された当初はおびえて逃げようとしたが、しゃがんで話しかけ続けると寝そべって恐る恐る体を触らせるようになった。
救出から2カ月間、世話をしてきた獣医師(34)は「打ち解けるには時間がかかる。ゆっくり信頼関係を築いていってあげてほしい」と話した。
抽選には県内外から11人が参加。救出現場近くで保護され、顔つきや毛の色がよく似ているため姉か妹とみられている雌犬の引き取り手も募集したが、希望者は現れなかった。
ZAKZAK 2007/01/29