また「番組放送前に政治家が番組担当者と会うことは適切か」との質問には「向こう(NHK)側が会いたいと言って来て、それで最初から会う、会わないなんていうことは言えないじゃないですか」と語った。
さらに首相は「当然、報道の自由という観点から、政治家は常にそのことを頭に入れておかなければいけないと思います。しかし私が(NHKに)圧力をかけたということについて、間違ったことを間違ったと認めるのが、私は報道機関ではないかなと思います」と述べた。首相が官房副長官当時に「放送前日にNHK幹部を呼んで内容の偏りを指摘した」などとした朝日新聞の報道を批判したものだ。
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自民党の中川昭一政調会長は29日、判決について、「あの番組やあの(女性国際戦犯法廷の)活動自体には、興味は全くない」としたうえで、「あたかも私が番組に圧力をかけたかのように朝日新聞などから非難され、私は証拠をもって『放送前にNHK関係者とは一切会っていない。従って、話し合いも圧力のかけようもない』と(主張してきた)。これははっきりしてもらわないと」と語った。国会内で、記者団の質問に答えた。
中川氏はさらに、「朝日新聞は依然として我々の面会要求に応えておらず、うやむやにされているのは大変心外だ。私は事実無根の報道で、大変迷惑している被害者だ」と強調した。
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200701290347.html