パロマは昨年八月、経済産業省の回収命令を受け、瞬間湯沸かし器七機種の点検、回収を開始。今月二十三日現在で、全体の99・5%に当たる一万九千四百四十四台の点検を終了した。不正改造があった二百三十台は、ほぼすべての都道府県で確認され、全国に不正改造がまん延していた実態が浮かび上がった。
はんだ割れが生じていない三−四割の不正改造は、安全装置内にごみなどが付着して、点火しにくくなるなどしたため、改造が行われたとみられる。
警視庁は同社が不正改造まん延に気付きながら、十分な安全対策を取らなかったことで、事故が繰り返された可能性もあるとみて捜査している。特に捜索容疑となった〇五年十一月の上嶋浩幸さん=当時(18)=のCO中毒事故で、不正改造したとみられる修理業者に、同社の安全指導が具体的にどのような形で伝わっていたかを調べている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070128/mng_____sya_____012.shtml