東京・杉並の住宅に男女２人の遺体　殺人事件か（朝日新聞）

2007年01月28日(日) 20時26分

　２８日午後３時ごろ、東京都杉並区桃井２丁目、野元富恵さん（８５）方で、男女２人が死亡しているのが見つかった。２人の胸などに刃物で刺されたような跡があり、室内から現金がなくなっていることから、警視庁は強盗殺人事件として荻窪署に捜査本部を設置、捜査を始めた。

遺体の見つかった民家付近を調べる捜査員ら＝２８日午後８時すぎ、東京都杉並区桃井２丁目で

　捜査本部の調べでは、野元さんは長男の新一郎さん（６１）と２人暮らし。１階の寝室ベッドの上にパジャマ姿の女性の遺体、２階の寝室の布団の上でセーターを着た男性の遺体が見つかっており、野元さんと新一郎さんとみられるという。玄関は施錠され、浴室の電気がついたままだった。

　１、２階ともたんすなどの引き出しが開けられ、物色された跡があった。２階で新一郎さんのものとみられる財布が見つかったが、紙幣がなく、カード類が散乱していたという。

　同日午後２時半ごろ、近所の男性が「野元さん方の郵便受けに新聞がたまっている。様子を見てほしい」と、同署に連絡。署員が遺体を発見した。新聞は４日分ほどたまっていたという。