清原は本人役で出演する。和田に飲まされた翌日、試合で散々な結果に終わり、その後、和田が殺害される。恨みを抱いていた人物は多かったが、警察の捜査から清原が浮上。酔いつぶされた番長のプライドが殺害理由だとされる。
2人は同じ大阪出身で、清原が西武時代から交流が続いている。今回、和田が「思いっきり悪口言ってもいいで!」と電話で出演依頼して即決した。台本にセリフはなく、監督からは「カメラ目線にならないように」「刑事の質問に、エピソードを交えて、笑わず普通に受け答えしてください」の注文だけで、演技もセリフも清原のアドリブに任された。
本番で清原はダイヤモンドのピアスにスーツ姿で頭を抱えながら「(和田に)『○○さんの電話番号を調べて』と夜にいきなり言われてつらい思いをした」など、和田とのエピソードを交えたセリフで取り調べ場面を演じた。リハーサルなしのぶっつけ本番だったが、監督からすぐにOKが出た。収録は30分で終了し、スタッフから「堂々としていて、役者としてもやっていける」と声が上がった。
清原は「アッコさんは気遣いができる方ですから、それなりに、アッコさんが自分のことを思っている方に声を掛けたと思いますけど。その中に僕が選ばれたということで、人の思いは通じるんだなと思いました。ドラマ初出演ですので、僕の俳優ぶりを見て欲しいと思います」。ほかの容疑者役にみのもんた、倖田来未、細木数子さんらが出演する。
昨年、マリナーズ・イチローが「古畑任三郎」に出演。直後のオリックス・宮古島キャンプで意気投合して以来、清原はイチローに勧められた目の検査を受けるなど、心身ともに刺激を受けていたが、サスペンスドラマ出演まで「イチ流」と同じになった。