県などによると、鳥インフルエンザに感染した疑いがある鶏が確認されたのは同市川上町の農場で、採卵鶏約1万2000羽を飼育。27日午前9時すぎ、農場から高梁家畜保健衛生所に「死亡する鶏が多い」と連絡があった。26日に2羽、27日に20羽が死んだという。鶏が死んだのは、8棟ある鶏舎のうち1棟に集中していた。
この農場では、宮崎県での鳥インフルエンザ発生を受けて県が実施した今月12日の聞き取り調査や同16日の立ち入り調査では、異常はなかったという。鶏舎が開放型のため、防鳥ネットも取り付けていたという。
県は農水省のガイドラインに基づき、この農場から半径10キロ以内の養鶏場などに、鶏や卵の移動の自粛を要請している。県によると、10キロ以内にはほかに15の養鶏場があり、採卵鶏86万羽、肉用鶏7万羽が飼育されている。鶏卵や鶏肉を食べることで鳥インフルエンザウイルスが人に感染した例は、世界的にも報告されていないという。
岡山県内には計209の養鶏場がある。1000万羽を飼育し、全国10位の規模。
http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200701270261.html