同支店によると、六件の不備があったのは今市発電所(日光市)と塩原発電所(那須塩原市)で、水源のダム計三カ所で土砂堆積(たいせき)量の改ざんや、河川法の水利使用規則に反した水量補給が行われていた。
このうち、塩原発電所の八汐ダム(同)では、一九九五年度から昨年度まで、ダムの底にたまる土砂の量をゼロと改ざんして国に報告。同ダムに流入する大きな河川がないことから、二〇〇二年度までは測定を実施せず、〇三年度からは実施して一定量の土砂が計測されたにもかかわらず、前年度までとの整合を図るためゼロの報告を続けた。
また、同ダムでは、地下に染みこみ失われる水量が予想以上に多く、一九九三年から翌年にかけ、塩原発電所では不足分の水を別の発電所用の水から流用。その後も、水利使用規則の限度を超えて、河川や流入雨水などから水を補給し、関係データを改ざんしていた。
同社は、規則違反や改ざんによる安全性の問題はないとしているが、今後は適正な報告態勢などを整備していくという。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20070125/lcl_____tcg_____000.shtml