共立薬科大は薬学部だけの単科大学。主に薬剤師をめざす6年制の薬学科(前期の募集定員80人)と、主に研究者をめざす4年制の薬科学科(同15人)がある。今回、薬学科に2075人、薬科学科には584人が出願した。
同大は昨年11月、推薦入試(同65人)の終了直後に慶大との合併を発表。1月15日に締め切られたセンター試験利用入試(同15人)には、昨年より1300人余り多い1989人が出願し、競争率は13.3倍になった。
駿台予備学校の利倉和彦・教務部課長は「受験生が志望校を決める直前に合併を発表し、タイミングがよかった。共立薬科大はもともと評価は高かったが、出身大学を尋ねられた時に『慶大です』と答えられる魅力は大きかったに違いない」と話している。