この遊びは脳への酸素の供給を一時的に遮断することで気の遠くなる寸前の感覚を味わおうと広まっているらしい。04年ごろから米国を中心に遊びによる死者の報告が増えた。欧州、豪州やアフリカでも犠牲者が出て、日本でも「失神遊び」などと呼ばれて事故が報告されている。
協会のウェブサイトの管理人の一人、カナダ在住のクリステン・オーサーさん(25)は05年に12歳の弟をこの遊びで亡くした。オーサーさんは「死者が増え続ける原因はよくわからないが、縄やベルトなどの道具を使う新たな傾向によって結果が重大になっている可能性がある」という。
協会の活動が首絞め遊びを子どもに教えてしまうことにならないかという声もある。だが、同協会によると、米ペンシルベニア州の警察官が調べたところ、生徒の75%は遊びを知っていた。協会は、危険性を十分自覚しないまま広まっている恐れがあるとして知識の普及を進めている。
一方、遊びを知っている親は25%。同協会は、遊びがくせになると子どもが頭痛を訴えたり、乱暴になったりする傾向があるとして、親にも注意を呼びかけている。