判決によると、男性は昨年1月5日夜、同市中央区で乗用車を運転中、南署員に飲酒の有無を調べる呼気検査を求められた。検知器に呼気を吹き付ける予備検査を2回受けた後、風船を膨らませる本検査を拒否したとして現行犯逮捕された。
判決は、予備検査をした署員が公判で「アルコール反応を示すランプが点灯したか確認していない」と証言したことを踏まえ、「反応は出ていなかったと認められる」と判断。男性が逮捕の約4時間後に受けた本検査で呼気中の酒気がゼロだったと指摘し、「男性の口元から強い酒のにおいがした」とする別の署員の証言についても「信用性に疑問がある」と結論づけた。
〈清水治・大阪地検次席検事の話〉予想外の判決であり、上級庁と協議して適切に対応したい。
http://www.asahi.com/national/update/0125/OSK200701250079.html