県によると、今回感染が確認された養鶏場は、佐藤ブロイラー農場(佐藤欣一社長)。
県は同日朝、死んだ鶏からウイルスを分離し、動物衛生研究所(茨城県つくば市)の鑑定で鳥インフルエンザウイルスと確認された。詳しいウイルスの型の判明には数日かかる見込みだが、農林水産省と県は強毒性の可能性が高いとみている。
県は、鶏の死骸は養鶏場近くの山林に埋める方針。殺処分と埋却作業には4日以上かかるとみられる。また、県は26日、県職員100人に加え、日向市と畜産関係団体の応援も得て計150人態勢で殺処分を始める。
鶏などが移動制限される半径10キロ圏内には日向市と美郷町、都農町、木城町に西都市の5市町が含まれるが、対象となる養鶏場は日向市と美郷町にある。
県内では13日、現場から約60キロ南の清武町の谷口孵卵(ふらん)場でも鳥インフルエンザ感染が確認された。後に強毒性のH5N1型と判明。半径10キロ圏内では鶏などの移動が禁止されたが、県は25日、鶏卵の移動制限を解除した。圏内の11養鶏場のうち3養鶏場が対象だ。
佐藤ブロイラー農場では、25日に新たに1850羽が死んでいるのが見つかった。