東京都渋谷区の歯科医宅で短大生(20)が殺害、切断された事件で、両親が25日までに、二男で元予備校生の男(21)の弁護士を通じ、手記を公表した。同容疑者が短大生のため、入学できる短大を探すなどしており、関係は険悪ではなかったとしている。
新宿署捜査本部の調べに、容疑者は「お互いを避け、3年ぐらい話をしなかった」と供述していた。これに対し、両親は「若干、事実と違う。短大入学についても、懸命にパソコンで探して間に合った。決して険悪ではなかった」と反論している。
両親は短大生について、「自由奔放な性格と言動が、家族から理解されていなかったのは事実。気が強く、自分から非を認めて謝ることができない子だった」とした上で、「妹が両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないか」と振り返った。
両親は2人について「掛け替えのない子供たち」と悔やむ。「なぜ(言い争いになった)あの時、謝ってくれなかったのか。謝ってさえいれば、凶行に至らずに済んだのではないか」としている。
ZAKZAK 2007/01/25