東京都の石原慎太郎知事(74、顔写真)がトップダウンで始めた「トーキョーワンダーサイト(TWS)」をめぐる疑惑が、また発覚した。これまで「ただ働き」と主張していた四男の画家・延啓(のぶひろ)氏(40)に対し、公費から日当や報酬が支払われていたというのだ。4月に都知事選を控えた石原知事だが、この発言の食い違いをどう釈明するのか。
問題を報じたのは25日の朝日新聞。延啓氏は平成15年3月、TWSが企画した「能オペラ」の制作準備のため、友人でTWS館長の今村有策参与らとともにフランスやドイツなどを訪問した。
これまで、旅費や宿泊費など約55万円が支給されたことは分かっていたが、同紙が情報公開請求したところ、1日あたりパリで7200円、ベルリンで6200円という日当が計約4万6000円支払われていたうえ、支度料も約3万5000円支給されていた。
また、延啓氏は同年6月、TWSへの指導や助言を行う、キュレーティングアーティストを委託されたが、同年12月に27万5400円が報酬として支払われ、なぜか翌年3月に全額返金されていた。
ZAKZAK 2007/01/25