市内通話料金(昼間3分間で8.5円)で通話できる区域(単位料金区域=MA)と、同じ市外局番の区域は必ずしも一致しない。同じ市外局番の域内に複数のMAがある区域は、全国に396ある市外局番の32%にあたる127局番。対象となる固定電話の契約数は1963万件で、全体の36%にのぼる。
例えば、埼玉県川口市、さいたま市などの市外局番048の域内には浦和、川口、熊谷、草加と四つのMAがあり、異なるMAをまたいで通話する際、048を省略するとつながらない。大阪府寝屋川市、茨木市などの市外局番072の域内などでも同様の現象が確認されている。
「相手先が転居したのではないか」などと利用者に誤解を与えるおそれがあり、同省は「市外局番からもう一度おかけ直しください」とアナウンスを改めるよう要請した。三重県の利用者から昨年5月、苦情が寄せられ、同省の出先機関がNTTの東海4県の支店に改善を要請していた。NTT東西は「改善に向け、具体的な検討を進める」としている。
対象地域は同省のホームページ上の報道資料で確認できる。