フジテレビ系列局の「富山テレビ放送」(本社・富山市)が20日、富山市で開かれたイベント「全国ラーメンまつりと日本海の味」会場で、キャンデーのつかみ取りコーナーを設けた際、昨年12月31日に賞味期限が切れたキャンデーを使い、参加者約30人が約800個を持ち帰っていたことが24日、わかった。
同社によると、キャンデーのつかみ取りは、ユニセフ募金に募金した来場者を対象に、20日午前10時から無料で行った。キャンデーの包装に記されていた賞味期限が切れていることに気づいた参加者から、約4時間後に連絡があり、中止した。
同社がメーカーに確認したところ、「健康被害の心配はない」との回答だったというが、これまでに、問題を知った参加者から、同社に「食べてしまった。不安だ」などの電話が4件あったという。
キャンデーは、昨年10月、別のイベントのために製菓会社から提供を受けた際の余りだったという。
同社事業部は「賞味期限を確認せず使ったのは不手際だった。大変申し訳なく参加者におわびしたい」と話している。