シックスクールをめぐっては、堺市堺区の私立保育園に通園して化学物質で体調を崩した子ども30人が19日、開園を許可した堺市、園舎を建設した会社とそれぞれ同地裁堺支部で和解している。
入江さんは97年、トルエンなどの化学物質を含む材料が使われた同区の小学校でのエレベーター工事をきっかけに、化学物質過敏症を発症。同小とその後に通った中学校に対策を求めたが実施されず、授業をほとんど受けられずに03年春に卒業した。
和解条項には和解金支払いに加え、過敏症についての理解が不十分で原告に不信感を抱かせたことに市が遺憾の意を表す▽シックスクール問題について教職員の研鑽(けんさん)に努める——との文言が明記された。平林裁判長が和解を提案した。
和解成立後、入江さんの父利之さん(47)が大阪市北区で記者会見し、「対策を約束したからには、市は二度と同じ被害を出さないようにしてほしい」と語った。
沼守誠也・大阪市教委初等教育課長の話 早期解決を目指して和解を受け入れた。
http://www.asahi.com/national/update/0124/OSK200701240060.html