2004年2月に死去した曹洞宗「長源寺」(愛知県東海市)の前住職の遺産を相続した妻や長男ら遺族が名古屋国税局の税務調査を受け、約5億円の遺産隠しを指摘されていたことが24日、分かった。
追徴税額は重加算税を含め約1億7000万円とみられ、遺族は既に修正申告に応じたという。
関係者によると、前住職は生前に割引金融債を購入。遺族は換金した現金や前住職の口座から引き出した預金を、自宅の押し入れなどに隠して申告しなかったといい、国税局は悪質な隠ぺい行為と認定したとみられる。遺族は「税理士に任せて処理したが、詳しいことは分からない」と話している。
長源寺は1492年に開山。国民的な存在だった双子の姉妹「きんさんぎんさん」の妹、蟹江(かにえ)ぎんさんの菩提寺としても知られている。
ZAKZAK 2007/01/24