新学期を前に、カシオ計算機などが25日以降、学生向け電子辞書の新商品を相次いで発売する。各社とも大学入試センター試験での英語のリスニング試験対策を重視。内蔵の発音ソフトを増やしたり、携帯プレーヤーとして英語テキストを再生できる機能を搭載したりするなど、音声学習機能を大幅に拡充した。
最大手のカシオは、ソフトの充実を主眼に「エクスワード」を一新。標準的な「XD−SW7300」(税別5万2000円)は、ネーティブの発音を収録した英単語数を、既存品の約6倍となる8万5000語に拡大。シャープは、上位機種の「PW−G500」(同4万2000円)に英語の長文ソフトなどを新たに内蔵した。
一方、キヤノンマーケティングジャパンの「ワードタンクM300」(同4万7000円)は、パソコン経由で英語ニュースなどをSDカードに取り込み、再生する機能を搭載。かばんに入れ、通学途中でもイヤホンで手軽に聞き取り学習ができる。セイコーインスツル(千葉市)の「DB−J990」(想定価格約3万5000円)も、ネット経由でソフトを取り込める。
センター試験の影響で、音声機能を持つ電子辞書の比率は年々高まり「来年3月には7割程度を占める」(カシオ)見通しだ。
ZAKZAK 2007/01/24