店舗を持たずに携帯電話で融資を受け付ける「090金融」と呼ばれるヤミ金融を営み、法定限度を超える利息で貸し付けていたとして、静岡、福岡両県警合同捜査本部は出資法違反容疑で、福岡県を拠点とするグループ11人の逮捕状を取った。
24日にも逮捕する方針。捜査本部は被害者は全国に数千人、違法な貸し付けによる利息分は1億円近くに上る可能性もあるとみて、追及する。
調べによると、グループは昨年秋ごろ、静岡県内外に住む数人に対し、法定限度(1日当たり0・08%)の数十倍の利息で計数十万円を貸し付けていた疑い。
グループは福岡県を拠点に、車で全国を移動しながら携帯電話で融資を受け付けていた。主要メンバーは福岡市内の小中学校の同級生。40代で元暴走族だという。
昨年9月、静岡県警が出資法違反などの疑いで貸金業の男3人を逮捕。処分保留で釈放されたが、足取りを追ったところ、グループに戻って貸し付けを重ねていたという。捜査本部は、グループ内で、携帯電話や銀行口座の調達など、役割が分担されていたとみて、実態解明を進める。