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2007年01月23日(火) 00時00分

音声と文書で会議録読売新聞

 マイクを取り付けるだけでパソコンがボイスレコーダー(録音機)に早変わり。手軽なソフトを導入して、会議の議事録作成を効率化しよう。音声データと文書データを同一ファイルで管理するから、会議を聞きながら要点をメモしたり、後から録音を聞いて書き起こすことが簡単にできる。(滝田恭子)

STEP1  録音の音質を選択

 録音を始める前に、音質を高中低の3種類から選ぶ。高音質ならファイルの大きさは1時間で152メガ・バイト程度。1ファイルで12時間程度まで録音できる。

 会議名、日付、場所、出席者などの基本情報を画面の空白部分(テキストボックス)に入力し、画面左上の「オーディオパネル」の赤い録音ボタンをクリック。音量や経過時間の表示を見て、きちんと録音されているかを確認する。「詳細」「結論」のボックスにメモを取り、録音を停止したらファイルを保存。

 音声と文字情報はMMRという圧縮ファイルで管理されるが、文字だけをリッチテキストにするなど、より一般的なファイル形式に変換して保存もできる。

STEP2  「再生」「一時停止」自由に設定

 保存したファイルを開き、再生しながら文章を書き起こしてみよう。「詳細」や「結論」のボックスに入力すれば良い。

 メニューの「オプション」から「書き起こし再生モード」を選ぶと、再生と一時停止が自動的に繰り返される。自分で一時停止ボタンを押す手間が省ける。再生や一時停止の時間は自由に設定できるし、一時停止後に再スタートさせる前に少し巻き戻させることもできる。巻き戻しの時間幅も好みで決められる。

 音量の調整や巻き戻し、早送りはオーディオパネルのボタンをクリックして直感的に操作できる。低速、高速再生など、ボイスレコーダーと同様の機能も備わっており、書き起こしには便利だ。

STEP3  不要な音声部分をカット

 不要な音声部分をカットして、ファイルのサイズを小さくしてみよう。

 対象のファイルを開き、メニューの「編集」から「オーディオエディタ」を選択。再生ボタンをクリックすると、中央の青いバーの上を黄色く点滅する線が左から右へ動く。削除の開始と終了を指定したい位置で、それぞれクリック。削除対象部分が赤くなる。

 ここで「切り取り」ボタンをクリックすると、赤い部分が削除される。「元に戻す」を押せば復元可能。

 ICレコーダーなど外部機器で録音した音声ファイルを取り込むこともできる。編集機能や書き起こし再生機能が活用できるので便利だ。

特殊なファイル形式要注意  特殊なファイル形式なので、同じソフトを使っていない人には音声、テキストとも一般的な形式に変換して渡す。  書き起こしやすいように、再生と一時停止のタイミングを調整しよう。

記者の感想

 ICレコーダーより安価で書き起こしに便利な機能満載だが、同梱(どうこん)のマイクでは音質がいまひとつ。パソコンに接続できるマイクなら何でも使えるので、高性能なものを選んだ方が無難。

マイクつけるだけで録音機能

いきなりボイスレコーダー マイク付き
 パソコンにマイクをつけるだけで、会議や講義を録音できる。音声から起こしたテキストは、「会議名」「日付」などを入力しておけば、後からわかりやすいように整理できる。長い会議は不要な部分をカットできる。音声の出力形式はMP3、Ogg、WAVで、大半のデジタル機器に対応する。 ソースネクスト 標準価格2970円。

KeyPlayer
 再生や停止などの操作をキーボードでできる無料の音声プレーヤー。録音した講義を聞き取ってテキストにするとき、キーボードから手を離さずにプレーヤーを動かせるので重宝する。URLは、http://shokai.org/

(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20070122nt01.htm