検察側は論告で、萩野被告が事前に包丁やハンマーを準備し、犯行を見られないように監視カメラの電源を切っていたことなどから、確定的な殺意に基づく計画的な犯行だと主張。犯行直前まで通常に生活していた▽記憶が鮮明だった▽直後に110番している——などとして、「行動を制御する能力を十分に備えていた」とした。
法廷内についたてが設けられ、意見陳述した紗也乃さんの母は「女の子なのに顔をいっぱい切られ、傷つけられ、どんなに悔しかったか。法学の知識がある残酷な被告を正しく裁いて」と涙声で訴えた。
萩野被告は検察側の論告の途中で泣き始め、「堀本さんを殺したんだよ」などと叫んだりして、氷室裁判長が制止する一幕もあった。閉廷後も、萩野被告は「僕を殺して下さい」「助けて下さい」と大声を出し、刑務官に抱きかかえられて退廷した。
http://www.asahi.com/national/update/0123/OSK200701230053.html