自身の政治団体の不適切な会計処理の責任を取って先月27日に行政改革相を辞任した佐田玄一郎衆院議員(群馬1区)が20日、前橋・勢多地区の後援会役員会を前橋市内で開き、集まった約300人に謝罪した。
役員会は報道陣に非公開で、20分ほどで終了した。出席者によると、佐田氏は「皆様にご迷惑をおかけし、おわびしたい。また一から出直したい」などと、涙を流しながら話したという。
「佐田玄一郎政治研究会」が2000年までの11年間、不動産賃借契約のない事務所の事務所費や光熱費など計約7840万円を計上していたとされる不適切な会計処理については、「赤字の事務所の経費を黒字の事務所で負担していた。本当は寄付をすればよかったが、そうしていなかった」などと説明したという。秘書によると、今も過去の資料などを精査中で、まとまった段階で金額などを説明したいとしている。
前橋連合後援会の町田錦一郎会長は、「言い訳がましいところは一切なく、反省していた。後援会としては理解をした」と話した。佐田氏は役員会終了後、記者団に「ご心配をおかけしたことをおわびしました」と話した。