県保健医療部によると、11日の1回目の臨時立ち入り検査で、工場側はマニュアルについて「無い」と答えていたが、17日の検査でマニュアルがあることを確認した。工場側は「(1回目の検査時に)答えた担当者の勘違い」と説明しているという。県は1回目の検査の際、焦点となっていた「シュークリームのマニュアルは無い」との意味で答えた可能性があるとみて、さらに工場側に事情を聞く考えだ。
確認された食品衛生マニュアルには、〈1〉牛乳などの保存温度や日付管理〈2〉細菌についての検査結果の記録管理や基準値を超えた場合の措置〈3〉商品の表示に誤りが発生しないための管理体制——など43項目にわたって、細かく規定が記されていたという。
このほか、昨年12月4日の通常の立ち入り検査の際、補修を指導していた作業室内の壁や天井の穴やひびについては、17日の検査でも補修が完了していなかったという。さらに作業工程ごとにあるべき手洗い施設の不足も改善されていなかった。
県は、23日までに提出される報告書を踏まえ、業務体制の改善を確認する。