同社は健康食品などの販売代金を「財宝を積んだ沈没船の引き揚げ」事業などに投資し、利益を購入者に還元すると説明し、新規会員を紹介すると報酬を支払うマルチ商法のシステムを取り入れていた。
合同捜査本部は、約1万人から総額約500億円を集めたとみており、巨額詐欺事件の全容解明を進める。
調べでは、佐伯会長らは2003年ごろ、利益を計上する事業の見通しが立たないまま「商品売買の形で入金してくれれば、約2倍にして返す」などと偽って投資を募り、主婦らから数億円をだまし取った疑いが持たれている。
健康食品や宝飾類などの売買を装って1口30万−750万円で資金を集めていたが、商品は購入額の10分の1程度の価値しかなく、会員間でも「出資法違反に該当しないための逃げ道」との認識があったという。
警視庁生活経済課は05年6月、出資法違反容疑で東京都北区の事務所(現在は閉鎖)など三十数カ所を家宅捜索した。
押収資料の解析で被害者が東海、九州地方に集中していたことが判明し、06年5月に静岡、福岡両県警と合同捜査本部を設置して容疑の裏付けを進めていた。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070120/eve_____sya_____014.shtml