韓国発祥のカルト教団「摂理」の教祖に多数の女性信者が性的暴行を受けたとされる問題で、千葉県警は18日夜、教団の韓国人女性幹部(44)に対する入管難民法違反(資格外活動)の疑いで千葉市中央区の女性幹部宅や、同市内の教団施設など県内外の計約10か所を捜索した。
県警は、女性幹部の活動や教祖の性的暴行など、教団の実態解明を進める方針。調べによると、女性幹部は日本国内の会社に雇用されているように装い、居住地の千葉市中央区で「技術」の在留資格を取得したが、実際は資格外の宗教活動をしていた疑いが持たれている。女性幹部は昨年7月下旬に出国した。
日本人女性信者の脱会など被害者救済を行っている弁護団が同8月、女性幹部を同容疑で刑事告発、県警が同10月に受理していた。
弁護団によると、教祖の鄭明析容疑者(強姦(ごうかん)容疑で国際手配)に性的暴行を受けたとされる日本人信者は100人以上とされる。女性幹部は信者を鄭容疑者の元に送り込む役割を果たしていた疑いもあるという。