不二家の泉佐野工場(大阪府泉佐野市)で、同工場がシュークリームの消費期限を社内基準より1日長くごまかして表示していた問題で、同工場長が府に対し「(偽装表示は)本社も了解していた」と話していることが19日、分かった。
さらに同工場で製造したプリンに消費期限を付けないまま埼玉工場へ出荷したことについても「本社は承知していた」と説明しているという。
府によると、泉佐野工場と埼玉工場はシュークリームの数が足りない時などに、互いに商品を融通し合っていた。工場長は「消費期限の表示は製造日を含め四日間だが、社内の検査では6日間は安全とされていた。埼玉工場までの輸送に1日かかるため、消費期限を1日分延長して表示した」と話しているという。
府が立ち入り検査した結果、同工場は消費期限を偽ったシュークリーム1万9000個を2005年7月に埼玉工場へ出荷、06年10月には同様に消費期限をごまかした1万4600個を埼玉工場から受け入れていたことが判明している。
ZAKZAK 2007/01/19