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2007年01月19日(金) 11時44分

ウィニー対策、防衛省が独自のファイル暗号化ソフト読売新聞

 自衛隊員の私有パソコンから、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」による業務用データ流出が相次いだ防衛省は19日、同省と自衛隊で使っている十数万台の全パソコンに、同省技術研究本部が独自に開発中のファイル暗号化ソフトを、4月にも導入することなどを柱とした再発防止の追加対策をまとめた。

 同省によると、暗号化ソフトは、私有パソコンにデータを移そうとしても、管理者が暗号を解除しない限り、文字化けして内容が判読できない仕組み。既に導入している企業などもある。

 他の防止策として、これまで海上自衛隊以外には行っていない自宅の私有パソコンの保存データの任意点検を2月から行うほか、管理が行き届きにくくなる海外への派遣の前後に、不必要な業務用データをパソコンに入れていないか点検したり、毎年2月を「情報セキュリティー月間」として、隊員教育を再徹底する。

 同省は、昨年2月に護衛艦の秘密情報が流出したことを機に、同4月に抜本的対策を発表したが、その後も流出が起きたため、追加対策が必要と判断した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070119i204.htm