大手菓子メーカーの「不二家」(本社・東京)が消費期限・賞味期限切れの原材料を使用した商品を出荷するなどした問題で、埼玉県は17日、同社埼玉工場(埼玉県新座市)に2回目の立ち入り検査を行った。
同県川口保健所や県生活衛生課の職員ら7人が午前10時に工場に入った。11日の前回の検査で提出されなかった原料の保管管理マニュアルや衛生管理マニュアルの有無、保管管理の記録内容の確認などを行っている。
県は、消費期限切れ牛乳を使用したシュークリームの製造が判明した後の11日、1回目の立ち入り検査を実施。同社に、一連の経過の報告書提出と、安全管理体制が確立されるまで営業を再開しないよう指導していた。報告書は16日、不二家から提出されたが、県が説明を求めた4品目についてのみの回答にとどまり、その後、同社の発表などで新たに判明したその他の品目には言及がなかったことから、改めて報告を求めている。