厚労省の藤崎清道食品安全部長(右)へ謝罪する不二家の藤井林太郎社長(左から2人目)=17日、東京・霞が関で
今回の問題では、期限切れの原料を使用したと本社が発表した菓子について、工場の提出した報告書に記載がない不手際などがあった。同省は本社と工場の連携がとれていないとして、社長に直接要請することが必要と判断した。
同省の藤崎清道・食品安全部長は「国民の食への信頼を揺るがした重大な事案。大変遺憾だ」と述べた。一刻も早い事実究明と、食品製造の安全管理体制を整え、衛生管理徹底も求めた。
また、藤井社長は同日、農林水産省の岡島正明・総合食料局長とも面談。岡島局長は、問題を社内で把握した後、2カ月も公表しなかったことに「食品企業として倫理にもとる」と指摘。早急にコンプライアンス(法令順守)態勢を確立し、今後は積極的に情報公開するよう指導した。
同省は、期限切れの原料を使ったとされる菓子の表示が日本農林規格(JAS)法に違反していなかったかなどについて調べている。
http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY200701170389.html