大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(埼玉県新座市)で、消費期限切れの牛乳などを製品材料として使っていた問題で、同社は16日、埼玉県川口保健所に経過などを記した報告書を提出した。
報告内容の確認のため、同保健所は17日、再び同工場への臨時立ち入り検査を行う。
報告書は、県が11日の立ち入り検査で説明を求めた<1>シュークリーム<2>アップルパイ<3>プリン<4>シューロールの4製品について、「生産計画の変更等でだぶついた牛乳がシュークリーム生産部署に回され、期限切れが生じた」などと問題発生の原因を挙げ、「従業員に規定順守の重要性を教育し、認識させる」などの対策を記した。
ただ、15日に本社で発表された賞味期限切れのブルーベリージャムなどの使用については盛り込まれておらず、県は今後、追加説明を求める。
同保健所を訪れ、報告書を提出した埼玉工場の広門昭男工場長は取材陣に、「今週中に品質管理マニュアルを整備し、来週中にも再稼働できる体制整備を目指したい」と語った。