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2007年01月15日(月) 09時06分

飛散花粉量のネット速報、全国展開へ 環境省朝日新聞

 花粉症に悩む人にはうっとうしいスギ・ヒノキの花粉飛散シーズンが近づいているが、環境省は飛散状況を刻々とインターネットで知らせる速報システム「はなこさん」の観測点を、08年度までに全国に広げる方針を固めた。外出時などに活用してもらえれば、としている。

 「はなこさん」は、毎年2〜5月ごろのスギ・ヒノキの花粉飛散期に、各地の病院や大学などに設置した計測器のデータを速報する。集めた空気にレーザー光を当てて、光の散乱の様子から自動的に花粉の個数を数える方式で、データは1時間ごとに更新される。今年の情報提供は2月1日からだ。

 現在、関東や中部、関西、中国・四国の計80カ所にある観測点を、今後2年で東北や九州などにも増やし、スギ・ヒノキの少ない北海道・沖縄を除き全国をカバーすることにしている。

 ガラス片に付着した花粉の個数を人が顕微鏡で数える従来方式に比べ、手間がかからず、24時間体制で観測できるのが強みだ。各観測点の風向きや風速も同時に分かるため、1日の大まかな飛散予報に比べ、よりきめ細かな利用ができるという。

 今年のスギ・ヒノキ花粉飛散量は、ほぼ全国的に、例年より少ないと予測されている。

http://www.asahi.com/national/update/0114/TKY200701140251.html