電子メールによる年賀あいさつの増加も影響し、年賀状は減少傾向が続いている。今年の元旦の配達枚数は、昨年より1億4000万枚少ない19億1900万枚で、7年連続の減少。ただ、1月2〜6日の5日間の配達はむしろ昨年より増えた。大半を占める普通局だけで、計5000万枚ほど多く配っている。
年末の差し出し状況が影響した。郵政公社によると、仕分けに使う機械の能力から1日の処理数の限界は2億枚。超えた分は翌日以降の処理に持ち越されるが、今回は25日から31日まで7日連続で2億枚を超えた。積み残しは年越し時点で前年より約5000万枚多い2億2000万枚あった。
民営化を控えた公社に、年末年始のピーク時対策だけのための能力アップ投資をする余裕はないようで、「早く出してもらうように呼びかけるしかない」(幹部)という。