大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)の埼玉工場が、消費期限切れの原材料を使った洋菓子を製造・出荷していた問題を受け、全国のスーパーなどで、不二家製品を撤去する動きが広がっている。
不二家によると、同社製品を撤去した小売り企業は、13日までに31社に上った。
クイーンズ伊勢丹(本社・東京)は12日、18店舗すべてで、不二家の全製品を撤去した。同社で販売していたのは、チョコレートやクッキー、キャンデーといった加工菓子で、今回問題となった洋菓子は扱っていなかったが、同社は「安全性が確認されるまでは、販売を見合わせる」と話す。
東急ストア(本社・東京)も12日、「安全性が確認できていない」として、全101店舗に対し不二家の全商品の撤去を指示。各店舗では13日の開店前に撤去した。高橋一郎社長は「不二家商品全般に対して、お客さんから不安の声が出ており、『疑わしきは販売せず』という観点から販売自粛を決めた」と話している。
イトーヨーカ堂や、「ジャスコ」などを展開するイオン、ローソンといった大手スーパーやコンビニでは販売を継続しているが、「様子を見ている」(イトーヨーカ堂)、「今後については状況次第」(ローソン)と、行方を見守る姿勢だ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070114i101.htm?from=main1