【ニューヨーク=山本正実】訪米中の松岡農相は13日、記者団に対し、農林水産省が2007年度から始める海外の日本料理店に対する「優良店支援制度」について、「(日本人以外が経営する店の)排除の動きと誤解されているが、そうではない」と強調した。
米メディアの一部から、「国粋主義の復活」(ワシントン・ポスト紙)や「日本が日本食の改善を目指す“スシ・ポリス”を送り込んでくる」(短波放送ボイス・オブ・アメリカ)などと反発が出ていることから、火消しを急いだ。
優良店支援制度は、「正しい食文化の普及」のために、海外の日本料理店を対象に、本来の調理法や接客に取り組む店に政府がお墨付きを与える制度だ。
ただ、アメリカには中国人や韓国人が経営する日本食レストランが多い。スシの“カリフォルニア・ロール”など、アメリカ発だが日本でも受け入れられている料理法もあり、反発を招く原因となっている。