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2007年01月14日(日) 21時27分

拉致被害者、95年に伝言 死亡時期の説明虚偽か?朝日新聞

 80年に欧州で失跡した拉致被害者石岡亨さん(当時22)と松木薫さん(同26)について、よど号乗っ取り事件(70年)のリーダーだった田宮高麿・元容疑者が95年に北朝鮮で死亡する直前、「石岡さんと松木さんはかえすから、家族に伝えてくれ」と言っていた、とジャーナリストの高沢皓司さんが14日、横浜市で開かれた拉致問題の集会で明らかにした。

 北朝鮮側は02年9月、日本政府に「石岡さんは88年、松木さんは96年に死亡した」と説明しており、田宮元容疑者の発言が事実なら、少なくとも石岡さんの死亡時期についての説明は虚偽だったことになる。

 高沢さんは90年以降、よど号事件メンバー支援者として訪朝を重ねた後、同メンバーらによる欧州での日本人拉致を取材し、98年に「宿命」として出版した。

 高沢さんは95年春、北朝鮮で会った田宮元容疑者から「石岡さんと松木さんの家族に『元気でいるからもう少し待ってほしい』と伝えてくれ。今の状況では家族が騒ぐと事情は難しくなる。時期が悪い」と言われたという。

http://www.asahi.com/national/update/0114/TKY200701140210.html