北朝鮮側は02年9月、日本政府に「石岡さんは88年、松木さんは96年に死亡した」と説明しており、田宮元容疑者の発言が事実なら、少なくとも石岡さんの死亡時期についての説明は虚偽だったことになる。
高沢さんは90年以降、よど号事件メンバー支援者として訪朝を重ねた後、同メンバーらによる欧州での日本人拉致を取材し、98年に「宿命」として出版した。
高沢さんは95年春、北朝鮮で会った田宮元容疑者から「石岡さんと松木さんの家族に『元気でいるからもう少し待ってほしい』と伝えてくれ。今の状況では家族が騒ぐと事情は難しくなる。時期が悪い」と言われたという。
http://www.asahi.com/national/update/0114/TKY200701140210.html