宮崎県清武町の養鶏場、谷口孵卵(ふらん)場=谷口陽(あきら)社長=黒坂農場で高病原性鳥インフルエンザが発生した問題で、宮崎県は14日朝から農水省の防疫指針に基づき、養鶏場に残るすべての鶏を殺処分するなどの防疫措置を始めた。
殺処分は14日中に終わらせる予定で、15日に農場外の施設で焼却し、16日に農場全体を再度消毒する。17日からは制限区域内にある他の16農場を立ち入り調査し、3週間の経過後、新たな大量死やウイルス検出がなければ、移動制限を解除して終息を宣言する。
養鶏場では、発生前に飼養していた1万2000羽のうち、10日以降で計3800羽が死んでいる。独立行政法人・動物衛生研究所(茨城県つくば市)が死んだ鶏の検体を分析し、ウイルスが鶏などに高い致死性を示す鳥インフルエンザA型であることを確認した。