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2007年01月14日(日) 12時56分

鶏8千羽の殺処分始まる 宮崎の鳥インフルエンザ朝日新聞

 宮崎県清武町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザに感染した鶏が大量死した問題で、県は14日午前、被害の拡大を防ぐため、職員約150人を動員し、養鶏場内の鶏の殺処分を始めた。県は同日中に処分を終え、15日には鶏を焼却する方針。

殺処分するため、炭酸ガスの入ったタンクを準備する職員ら=本社ヘリから

 作業は午前9時半ごろから始まった。職員は、保健所の医師らの問診を受けた後、白い防護服を着用。ゴム手袋、マスク、ゴーグルを着けて、養鶏場の鶏舎に入った。バケツに鶏を入れてふたをし、二酸化炭素を注入して窒息死させ、死んだ鶏はビニールなどで密閉。その後、焼却する。約8000羽の鶏を処分する予定で、作業は夕方まで続く見込みだ。

 この養鶏場では、三つある鶏舎の一つで、飼っていた鶏4000羽のうち3800羽が、13日までの4日間に死んだ。動物衛生研究所(茨城県)の鑑定で、鶏の検体からH5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された。

 県は感染の拡大を防ぐため、13日午後6時から、この養鶏場から半径10キロ以内にある計16の養鶏場からの鶏や卵などの移動を禁止している。

http://www.asahi.com/national/update/0114/TKY200701140114.html